俺たちの妹
ガチャ

「みぃ、もう無理みたいです」

葵がリビングへやってきた。

あまり減っていないご飯に目を向ける。

「どれくらい食べれてた?」

彼方も気になるみたいだ。

「昼間と変わらず5口程でした。
でも、一回に口に含む量は減っていました。
気分悪いのかな?」

心配そうな葵。

「俺、ちょっと診察してくるよ」

「頼むな、司……」

彼方の顔は苦しそうだった。




コンコンコン

みぃの部屋をノックする

中から声は聞こえない。

「みぃ?入るよ」

返事がないことに、不思議さを感じながらみぃの部屋へ入った。

「みぃ? ちょっと診察させて欲しいんだけど……」

みぃの部屋を見渡すと、ベッドの上で蹲っているみぃがいた。

「っっ‼︎ みぃ?どうした?」

目を瞑って、何かに耐えている様だった。

「発作?」

フルフル

「気分悪いの?」

コクン

みぃの答えを聞いて、部屋に常備してある受け皿を用意した。
< 412 / 702 >

この作品をシェア

pagetop