俺たちの妹
「とりあえず、司戻ってくるまで待とうか」
「そうだな」
「うん」
暫くすると、司が戻ってきた。
「みぃ、どうだった?」
俺の問いかけに顔を歪ませた司。
「診察しに行ったんだけど、吐いちゃって……
吐き気どめ打ったよ」
「っっ‼︎‼︎ 無理して食べたから?」
葵は、自分のせいだと思うかもしれない。
「違うよ。そうじゃない。目眩もあったし、熱も出始めてるから、それも関係あると思うな」
司の言葉に少し安堵した葵。
「美晴、熱上がってるんですか?」
日向も心配そうだ。
「8度だったよ」
「俺、昼間計ったら、37.3度でした。
上がってますね」
葵の情報はほんと役に立つな。
「とりあえず、吐き気が辛そうだったから、吐き気止めは打ったよ。
熱は何とか自分で下げて欲しいんだけど、辛そうだったら考えるよ」
司の言葉に俺たち3人は頷いた。