俺たちの妹
「葵……これからもみぃのこと頼むな」

「もちろん」


しっかり頷いた葵の目は、意思の強さが感じられた。


「ありがとな………
じゃぁ、向こうに運ぼうか」


俺の声に反応して、お皿を次々と運び出す葵。

準備はすぐに整った。

席に着き、みんなを見渡してから、

「じゃ、食べようぜ」

声を掛けた。


「「「いただきます」」」

3人は勢い良く食べ出した。

「兄貴のご飯はやっぱり美味いな」

毎日食べてる日向に言われるのは嬉しいな。

「かな兄ほんと何でも出来るね」

葵もいつも褒めてくれる…

「彼方、お前……マジで嫁に行けるな。
彩ちゃんに捨てられないように、ちゃんと引き取ってもらえよ」

「司……それ本気?」

「半分本気」

笑いながら言ってるけど、ほんとなんだろな……

司と言い、大和と言い……

俺をネタにするのが好きだな。


「司さん、かな兄は大丈夫ですよ。彩さんと仲良くやってるから」

葵がフォローしてくれた。


「何で葵が知ってるんだよ。
俺も知らないのに……」

日向が拗ねた様に口を尖らせた。

「ふふ。ひな兄には内緒」

葵、上手く逃げてるな……

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