俺たちの妹
「司さん。俺が抱いて行ってもいいですか?」

葵は、傍で支えてあげたいんだろうな……

「いいよ。後ろの席に乗って」

「ありがとうございます」

そっとみぃを抱き上げると車に乗り込んだ葵。

「ん……」

肌寒くなったのか少し身をよじるみぃ。

急いでタオルケットをかける。

「スースースースー」

再び眠り出したみぃに安堵の息を吐く。

「今、起きたら拒否る体力ないけど、嫌がるだろうな〜」

彼方の言葉に頷く。

「俺なんて、入院しない様にするって言ったのにな…」

思わず苦笑いがこぼれる。

「でも、こんな高熱出たら仕方ないですね……
美晴もわかってくれますよ」

「「……だといいんだけど」」

思わず彼方と言葉が被った。



病院へ向かいながら、みぃの様子を視診する。

呼吸が荒いな……

顔も赤みも増してるな…


そうしているうちに、病院へ着いた。


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