俺たちの妹
「診察室へ運んでくれる?
俺、白衣取ってくるから」

そう葵達に告げて、医局に白衣を取りに行く。

みぃの状態を把握して、治療しないとな……



医局に戻ると大和がいた。

「あれ?司、帰ったんじゃなかったけ?」

「ちょっと彼方のところ行ってたんだけど、みぃの熱が上がってきちゃって……」

「え?みぃちゃんが」

あれ?大和みぃと関わりあったかな?

「診察室にいてる。じゃ」

とりあえず、行き先だけ告げて、みぃの元へ急いだ。



ガラッ

「みぃ、どんな様子?」

中にいる彼方達に聞いた。

「大丈夫、まだ寝てる」

寝れてないって言ってたけど、周りに人が居てくれると分かって、安心したんだな……


ベッドに横たわるみぃを、素早く診察する。

貧血があるのと熱が高いな……

喘鳴は聞こえないから、発作は今のところ大丈夫そうだ。

目眩や、吐き気はみぃが起きてからじゃ分からないけど、眠る前にあったし、念のため薬入れておこうかな。

そんな事を考えながら、点滴を用意する。
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