俺たちの妹
「みぃ、明日には目覚めてますかね?」

葵が心配そうに聞いてきた。

「大丈夫だよ。葵は部活頑張って、終わったら傍にいてあげて?」

「はいっっ」

俺の言葉に大きく頷い葵。

俺も彼方の言葉に甘えて、1度帰宅することにした。




医局に寄って、大和に声を掛ける。

「大和、俺今日は帰るから…みぃの部屋には彼方が泊まってるから、何かあったらよろしく」

「あれ?司帰るの?」

大和は俺が帰ることに驚いている。

「彼方に帰されたって感じかな…」

思わず苦笑が零れる。

「そっか。彼方も忙しいから、なかなか傍に居れないもんな。
たまには可愛い妹の傍に居たいよな〜」

大和は彼方の心情をサラッと汲み取っている。

「そういう事。だからよろしくな」

「りょ〜かい」

大和の緩い返事を背に病院を出た。
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