俺たちの妹
「みぃ……早く熱下げような……」

手を握って、呟いた。






暫くして、日向が戻ってきた。

朝昼夕の体温、血圧、食欲、体調を記す一覧表が作られていた。

「日向が作ったの?」

「入院の体調管理シートをお手本にしながらね」

「みぃには少し負担になるかもだけど、自宅安静するには必要な事だったよね」

日向がみぃの様子を見て察した様だった。

「美晴、熱上がったの?」

「少しね……とりあえず今は熱を下げることが優先だな……」

「美晴、頑張れ」

日向の言葉は重く響いた。




でも………


俺たちの願いは届かず、高熱を出し続けるみぃは、1度ICUに入るコトになった……

高熱で 意識が朦朧としている中、喘息の発作も併発する恐れがあった為だ。



案の定、ICUにいる間、発作が起きて低酸素状態になり、酸素マスクが手放せない状態にもなった……

回復の兆しが見え始めたのは、ICUに入って、一週間後だった。
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