俺たちの妹
「ただいま〜」
みぃと分かれて数分後、家に帰った。
「おかえり。みぃちゃんどうだった?」
母さんが聞いてくる。
「ん?少しずつ良くなってると思うよ。
みぃも頑張って食べてるしね」
「そうなのね。みぃちゃんも頑張ってるのね。でも頑張り屋さんだから、無理しなきゃいいけど…」
母さんはみぃが小さい頃からの様子を知っているから、いつも心配している。
「今回はみんなで様子を見る様にしてるから大丈夫だと思うよ」
「それなら安心ね。
彼方くんや日向くんが忙しい時はみぃちゃん、家に1人で居ること多いから…」
「もしかしたら、来週くらい出掛けれるかも知れないんだ」
「あら。デートね」
ふふふ と笑う母さんはどこか嬉しそうだった。
「そんなに遠出は出来ないけどね、気分転換になればいいかなって思って」
「喜んでくれるといいわね」
「うん」
俺と母さんの関係は、極めて良好。
思春期らしい思春期もなく、今まできたから、逆に心配される程だった。
兄貴は酷かったらしいし。
ひな兄と幼馴染で、母さんはひな兄からよく兄貴の様子を、聞いてたみたいだった。
そんな兄貴も今では落ち着いて、みぃのおじさんの会社で、働いてる。