俺たちの妹
お出掛け

彼方side…


司から連絡をもらって迎えに行き、家路に着く。

「みぃ?俺1度病院戻るけど、ゆっくりしておくんだよ?」

「うん」

明日から家のことが出来ると分かっているからか、今日はいつもの申し訳なさそうな感じがない。

それとは反対に、リビングに立って、嬉しそうに家の中を見渡している。

「明日からだよ」

思わず声を掛ける。

「わかってるよ。でもどこからやろうか考えるだけで楽しいね」

みぃから楽しいって言葉を聞いたのは久しぶりかも知れない。

「分かってたらいいんだけど……」


「ふふ。かな兄もつーくんも心配性だね」

どうやら俺は司と同じことをみぃに言っていたらしい。


「とりあえず、ソファーに座って休んで」

「はぁい」

笑いながらゆっくりソファーに腰掛けるみぃ。

貧血が酷い事が多いから、動作がゆっくりになるのが癖づいているみたいだ。

腰掛けたみぃに、タオルケットをかける。

「ありがと」

「どういたしまして。
そうだみぃ、お昼どうする?」

「あんまりお腹空いてないけど……
お粥なら食べれると思う」

「なら「自分で出来るから大丈夫だよ」

俺が作ると言葉を遮られた。

「でも……」

「自分の分だもん。大丈夫」
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