俺たちの妹

美晴side…

葵から、試合の事、教えてもらえなかったけど、よく考えれば仕方ない事だったのかも知れない。

それなのに、私、葵に酷いコト言っちゃった……

今日、来てくれたら謝らなきゃ。


そんな事を考えながら、少し許可の出た家事をやり進めている。

今日は溜まっていた洗濯。

朝から2回、洗濯機をフル活動した。


ベランダが洗濯だらけになっちゃった。


ひと段落したから、ちょっと休憩……


ソファに横になると睡魔が襲って来た。

お昼食べなきゃな……


そんな事を思いながら、意識が遠のいた。





ピンポーン ピンポーン


あ、チャイムが聞こえる……

でも、今は眠くて出れないや……


「みぃ?」

誰かの声が聞こえる。

「みぃ?大丈夫?」

この声、桜かな……

「桜、みぃいた?」

「うん、ソファにいたよ」

「急に動いて疲れたかな?」

この声……

「つ、くん?」

「お、目覚めた?疲れちゃった?」

そう言いながら、横たわる私の脈を取るつーくん。

「ちょっと休憩してたら、眠っちゃってた。つーくん、鍵持ってたの?」

「あ、今日は日向に借りたの。
俺が最初に行けそうだったから」

会話しながらも、また睡魔に襲われる。
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