俺たちの妹
「みぃ?どした?」

こんな時に気づいてくれるのは、つーくんで……

「なんだか葵が遠い存在に思えてしまって……
あんなに輝いている葵が、私なんかと居ていいのかなって……」

「みぃはバカだな〜……
みぃが、見に来てるから張り切ったんだよ。その証拠があれ」

つーくんが指指した先には、葵の頭や背中を叩きまくるチームメイト達。

葵はもみくちゃにされながらも嬉しそうだった。

「あれはきっと、いつもこれぐらい頑張れよなっていうコト」

「そうなの?」

「そうだよ。男って単純だからな。
いいとこ見せたくて張り切るんだよ」

つーくんは笑いながら葵を見ていた。

でも、葵が輝いていたのは間違いないし、その輝きを絶対に消したくない。

私はいつも側で見れるわけじゃないけど、しっかり部活も頑張ってもらわなきゃだね。

悠斗くんにでも、葵が私のコトを気にせず、頑張れる様にお願いしておこうかな……
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