俺たちの妹
小さな変化を見逃すと、大変なことになり兼ねないから、油断はできないけど、今は大丈夫そうで良かった。





「「「おねがいしますっっ」」」

ピピ〜〜ッッ

試合が始まった。




試合が始まって数分。

今までの試合との違いが見えてきた。

「葵、自由に動けないみたいだね……」

みぃがポツリと呟いた。

そう、葵が完全にマークされていた。

今までの試合を見て、葵が司令塔なのがわかったのかも知れない。


どんどん広がる点差。


不安そうなみぃと桜。


そんな状況でも、焦るコトなく、顔色一つ変えずプレイしている葵は、相当度胸があるかも知れない。


葵がマークされているのを見た、悠斗くんや、他のチームメイトは、葵抜きでのプレイを始めた。



「やったっっ」

桜の喜ぶ声と共に、点数が少しずつ加算されて行く。



みぃは、静かにじっとは見守っていた。



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