俺たちの妹
piriririri……

〔もしもし〕
〔日向?俺〕
〔司さん、みぃに何かありました?〕

ほんと日向はシスコンだな。

〔少し人酔いしたみたいで、貧血酷くなってるんだ。
迎え頼んでもいいかな?〕
〔俺、今会場の近くにいるんで、直ぐに迎えに行きます〕
〔そうなの?入り口の近くのベンチにいるから〕
〔わかりました。直ぐに行きます〕

きっと、心配で、仕事終わってから来たんだろうな……






「ひな兄何て?」

みぃは、ベンチに座ったまま聞いてきた。

「ん?近くにいるから、直ぐに迎えに行くって」

「ひな兄にも心配かけちゃってたかな……」

「彼方と日向はシスコンだからな、気にしなくていいよ」

「シスコンって…」

「ん?妹のことが大好きな人のことをシスコンって言うんだよ」

「じゃぁ、お兄ちゃんが大好きな事は?」

「それはブラコンだな」

「じゃぁ、私はブラコンだね」

みぃは、ふんわりと微笑んだ。

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