俺たちの妹

司side…

俺の言葉を聞いた日向の喜んだ顔が見れて、『たまには褒めるのもいいな。』なんて思ってしまった。


「それにしても、いきなり肺炎だなんて…数日前から何らかの症状あったと思うんだけど、何もなかったのか?」

「美晴は俺たちの前では、元気な姿見せようとするんですよ。
それらを見破ってこその兄貴なのに、俺もまだまだですね…」

さっきの嬉しそうな顔からは一転して悔しそうな顔にな表情になった。

「みぃもなかなか頼らないからな…
でも、甘える事はしてると思うよ。
車での送迎もしたんだろ?
十分甘えてるじゃん」

「そんなの、 当たり前ですよ。
俺はもっと甘えて欲しいんです」

日向のシスコンっぷりを改めて実感した気がした。


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