俺たちの妹
早く、車から降りる様にした方がいいかもな……



俺は、美晴の様子を見ながら、車のスピードを少し上げた。




結局、家に着くまでに、2回戻してしまった為、家に着いた頃にはぐったりとしていた美晴。

車を駐車して、そっと美晴を抱き上げる。

ほんと体重増えないな……



美晴を抱き上げたまま、玄関を入り、みぃの部屋のベッドへ寝かせる。

「司さんが来るまでは寝てていいよ。
それと、酸素付けておいて」

家ではここのところずっと着用している酸素を付けた。


「ひな兄………」

弱々しい美晴の声。

「ん?どした?」

「側にいて………」

そう言いながら、俺の手をギュッと握った美晴。

「大丈夫、側にいるから安心して」

そう言って、頭を撫でると、安心した様に深く息を吐いた。

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