俺たちの妹

司side…

みぃが日向と帰ってから、すぐに桜の元に戻った。

「みぃは?」

「ちょっと体調悪くなったから一足先に帰ったよ」

「え?帰っちゃったの?」

桜は驚いている。

「あのまま残っても、みぃに無理させるだけだしね…」

「……無理させてたのかな」

桜は、葵の試合を見ながら、呟いた。

「みぃに聞いたら、この試合が始まるまでは平気だったみたいだよ。
だから、無理に試合を見てた訳じゃないよ」

桜の頭を撫でると、

「それなら良かった。じゃぁ、私がみぃの分も応援しなきゃね」

そう言って立ち上がった桜は、

「がんばれ〜っっ‼︎ 負けるな〜っっ‼︎」

大声で応援し始めた。






その声援を聞いたからか、コートに立つ選手達の動きが良くなった気がした。


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