俺たちの妹
「「「…………わぁぁぁぁっっ‼︎」」」
「「「…………きゃぁぁぁっっ‼︎」」」
歓声と悲鳴が折り重なった……
「………凄い……勝ったよ。葵達、勝ったんだよっっ」
桜は大興奮。
「凄いな……1年の試合観たって感じがしないよ」
俺も凄いとしか思い様がなかった。
コートを見ると、チームメイトに揉みくちゃにされる葵がいた。
葵も嬉しそうに仲間たちとジャレたり話していた。
「「「ありがとうございましたっっっ」」」
お互いのチーム同士の挨拶が終わり、解散かと思ったら、相手チームの選手と握手して言葉を交わしていた。
勿論、葵も悠斗くんも……
いい試合を見せてくれた者達には、バスケを通して通じるものがあるのかも知れないな。