俺たちの妹
「さむい〜……」
ここ最近、朝起きるのが寒くて億劫になってきたなぁ……
コンコン
「美晴〜。朝だよ、おはよ」
ひな兄が起こしに来てくれた。
「ん……ひな兄おはよ」
私はお布団からなかなか出れず、お布団の中から挨拶した。
「美晴は寒くなるとほんと朝弱いよな」
そう言いながら、毛布ごと私を抱き上げた。
「や、ひな兄寒いよ〜」
「リビング暖めてあるから、少しだけ我慢して」
私を軽々抱き上げたひな兄は、リビングへ向かった。
ガチャ
リビングにはいると、暖かい空気に包まれた。
「みぃ、おはよ。もう寒さ感じちゃってるの?これから毎日こんな感じだな…」
かな兄は毛布にくるまれている私を見て笑った。
笑いながらも、リビングをちゃんと暖めていてくれているから、かな兄達の配慮を嬉しく思う。