俺たちの妹
当日も集合時間ギリギリにやってきたみぃ。

体調、大丈夫かな……


「みぃ、おはよ」

「…あ、葵。…おはよ」

何だか少し反応が……鈍い?

「みぃ、大丈夫?」

思わず聞いてしまった。

「え?うん、へーき…」

いや、この答え方は無理してるんだろな……


「あ、みぃちゃん来た来た。おはよ。
早速なんだけど、これ着てくれる?」

そう言って渡されたのは、水色のミニワンピースに白のエプロン、頭にリボンを付けるらしい。
不思議の国の○リスの完成だ……


「…………これ?」

みぃも戸惑っているみたい。

「Tシャツよりインパクトあるでしよ?
お願いね」

そう言って渡された洋服をみぃはマジマジと見ていた。

「………私、似合うかな…」

いや、気にするところはそこなのか?

でもそう言いながらも、着替え始めようとしたみぃ。


「ちょ、ちょっとみい、ここで着替えちゃマズイって」

俺は慌てて止めた。

「え?どうして?」

そういうことに無頓着なみぃは、時々大胆な事をする。
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