俺たちの妹
俺の言葉を聞き終わると、みぃの元へ駆け出した桜。








暫くすると、○リスに仮装したみぃがやってきた。






ヤバイ………可愛い………

俺は思わず見惚れてしまった。




「葵、見惚れないの。みぃ、ここに座ってて」

ベンチへ促した桜の顔が強張っていた。


「何かあった?」

「1人で着替えれないくらい、フラフラだよ。かな兄もひな兄も、なんでこんなみぃを登校させてるのよ」

桜の言葉に、声を失った。

「そんなに?」

「そんなに。今平然としてるのが不思議なくらい」

桜の視線の先には、背筋を伸ばして微笑みを携えながらベンチに座っているみぃがいる。

「俺、連絡してみるよ」

「お願いね」

そう言って、桜は教室へ歩き出した。
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