俺たちの妹


「っっ‼︎兄貴っっ‼︎
こんな状態の美晴を学校に行かせるのかっっ?」

ひな兄は反対なんだろうな……


「ひな兄、お願い……」

ひな兄を見上げてお願いしたら、




「…………そんな顔されちゃ、ダメって言えないじゃん」

と、ソッポを向かれてしまった。



そんな顔??



「みぃの顔が可愛かったんだよ」

「え??」

「それよりみぃ。幾つか約束しよう。
今日登校するための約束」

約束しなきゃ、行けないんだろうな……

「分かった……」


「まず、1人にならないこと。
発作が起きたり、倒れたりしたら大変だからね。
それから、午前中で帰ること。
無理はしないこと。
帰りは迎えに行くから、保健室で待ってること。
分かった?」


「わかった……」


そんな約束をして、登校したんだ。
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