俺たちの妹
「美晴、出したいだけ出していいよ。
頑張れ。側にいるからな」

そう言いながら、背中を摩る日向。

俺も吐き気止めの点滴を入れた。

「吐き気止めの薬切れたのかもな。
また入れたから、薬効くまでもう少し待って」

「ヒック…オェッ…ケホケホッ…オェェェ……つ、くん、ハァハァ…た、すけて」

そう言ったみぃはガクンと意識を失った。

「美晴っ、美晴っ‼︎しっかりしろ‼︎みぃっ‼︎」

日向の呼びかけにも反応を示さなくなった。

「くそっ‼︎みぃ、しっかりしろっっ‼︎」

俺は脈と呼吸を確認した。

「日向、大丈夫だ。
吐き気と咳と目眩が同時に来て、耐えきれなくなって、気を失っただけだ。
みぃにとってもこの方が苦しくないのかも知れない」

そう思っていた俺は甘かった…
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