俺たちの妹
教室に入るために、階段を上るとだんだん息切れしてきた。

「はぁ、はぁ、はぁ」

やっとの思いで、階段を登りきると上手く立っていられなかった。

壁に手をつきながら、教室に向かう。


頑張らなくちゃ………

そう思い直して、気合いを入れた。




教室に入ると葵がやってきた。


「みぃ、おはよ」

「…あ、葵。…おはよ」

「みぃ、大丈夫?」

普段通りしてるハズだけど、いつも葵には気付かれてしまうんだよな…

「え?うん、へーき…」


そう答えた辺りから、あまり記憶がない……
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