俺たちの妹
「兄貴、朝ごはん作って待ってるから、ゆっくりでいいからおいで」

ひな兄はおでこにあった手を頭に移動させ、髪の毛クシャっとしてから出て行った。




……!!

「ケホッ…ケホッ」

我慢していた咳が再び顔を出した。

それから数分咳き込み、落ち着いた頃を見計らってゆっくり深呼吸した。




「もう大丈夫かな…」

そう呟き、部屋から出てリビングへ行く。
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