俺たちの妹


気を失ってからのみぃは、熱は下がらず、呼吸も悪く、体に酸素が行き渡らなくてチアノーゼが出たりと大変だった。

そして何より、みぃの意識がなかなか戻らず、酸素マスクが手放せない日が続いた。


1週間後には熱が38度前半まで下がった。

「みぃ、そろそろ起きてくれよ…
彼方も日向も落ち込み度合いが半端ないよ…みんな待ってるからな」


優しく頭を撫でる。

これもここ一週間の日課になっていた。



「………ん……」

みぃが身じろいだ。

「みぃっ‼︎…みぃっ‼︎気付いたか?」

「………つ、くん…あ、たし…」

俺はみぃの声が聞けてホッとした。

「…よかった〜。
みぃが気を失ってから一週間も経ったんだよ。彼方も日向も心配してる。
今連絡入れるからな」

「…つ、くん…おみ、ず…ほし…」

みぃが水分を欲しがるのは珍しい。

「一週間も眠ってたんだもんな。
ゆっくり飲めよ」

コクコク…

「つーくん、ありがとう」

にっこり笑うみぃを見て、みぃが目を覚めた事を実感した。
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