俺たちの妹
保健室までの距離が凄く遠く感じた……

ガラッ

「彩先生、みぃがちょっとヤバイかも」

「やっぱり無理したのね、ここに寝かせてくれる?」

彩先生は、みぃの状態が既に分かってたみたいだった。


「みぃ、ここに来る前に、衣装着替えさせて欲しいって……
切られちゃうからって……」

「………分かったわ。みぃちゃん、着替えさせるわね」

その言葉を聞いたみぃは、ホッとしたのか、意識を飛ばした。

「………みぃっっ‼︎」

「大丈夫。意識が飛んでるだけ。脈拍も呼吸も心配ないわ」

そう言いながら、みぃを着替えさせてる彩先生。

テキパキとする彩先生を俺は見ていることしかできなかった。


数分で、着替えさせた彩先生は体温を計り、険しい顔をしていた。
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