俺たちの妹
ソファーに座った俺に彩はコーヒーを入れてくれた。

コト……




「後悔してる?」

「少しでも楽しめたなら、後悔はしてないよ。後は俺たちがフォローすれば済む話だからな……」


俺の隣に座った彩は、俺の手を握った。

「後悔してないなら、そんな顔しないの。そんな暗い顔してたらみぃちゃん、ワガママ言ってくれなくなるよ」

「…………それもそうだな。
彩に会って元気貰えたし、みぃには笑顔で会えそうだよ。
ありがとな」

「ふふ、私で良ければいつでも相談乗りますよ?」

彩は俺の良き理解者であり、元気付けてくれる欠かせない存在だな。


「私もみぃちゃんのお見舞い行ける?」

「いや、今はICUだから、一般病棟に戻ってからの方がいいかな」

「わかった。そうするね」
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