俺たちの妹




みぃが目覚めたのは、次の日の夕方……



司から連絡をもらって駆けつけると、
まだ熱は下がらないのか、頭に水枕、おでこには濡れたタオルが置かれ、荒く呼吸を繰り返していた。


薄っすら目を開けたみぃに、声を掛ける。

「みぃ?わかる?」

コクンと頷くみぃをみて安心した。



「かな兄………い、そがしいのに……ごめんね」

みぃが謝ることないのにな……


「みぃが気にすることないよ。
辛いところない?」


いつものみぃなら、辛くても大丈夫と答えるはずだ……






「……ぐるぐるして頭痛い……」


「え?」

みぃが呟いた言葉を聞きそびれそうになった。

ってか、みぃが隠さず教えてくれた……

ほんとに?

「目眩と頭痛があるの?」

コクン……

頷くみぃを見て、きちんと教えてくれたんだと思うと思うと、嬉しくて仕方なかった。

「他は?暑いとか寒いとかない?」

「………あ、つい」

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