俺たちの妹
みぃが目覚めたのは次の日だった。


熱は相変わらず下がらず、無理していたことを語っていた……


「つ…くん……」

「みぃ、無理したな……
病院にも来ないし……」

「ご….めん、なさい……
ど…しても、参加…したかったの」


情緒不安定なのか、みぃの瞳からポロポロ涙が零れた。

「まだ熱高いし、当分はICUだよ。
泣くほど辛いなら、ちゃんと言わなきゃ……
彼方も日向も葵も桜も心配してる」







「………今年だけ、だから……」




「え?」

みぃからの言葉に驚いた。

「かな兄、お仕事変わるでしょう。
だから、これからは融通効かないと思うんだ……
だから、今年はどうしても、参加したかったの……」


周りを良く見ているみぃが、気付かないはずがなかった……

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