俺たちの妹
「かな兄とひな兄には内緒ね」

そう言葉を発するみぃは、儚さが漂っていた。



「………分かった。
もう、こんな無茶はやめてね。
俺も心配してるんだから……」

「……ごめんなさい。
気をつけます」

「さ、診察するよ」

俺は暗い空気を変えるために、診察を始めた。



高熱で、上手く起き上がれないみぃは、されるがまま……

パジャマのボタンを少し外して、胸の音を聞く。

喘鳴が酷い……


血圧、体温も測る。


体温は、39.5……

解熱剤入れてるんだけどな……


貧血具合も診る。

貧血もキツイな。

こんな状態じゃ、当分食事も出来ないだろうな……


「みぃ?体調教えてくれる?」
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