俺たちの妹
「司先生……」

「いつから?」

「10分程前からで、吸入が上手く吸えないみたいで……」

「分かった。みぃ、ゆっくり呼吸してごらん?」

背中を摩りながら声を掛けるが、吸えそうにない……

「ゴホッゴホッ…ヒュー……ケホケホッゴホッゴホッ……」

「発作止めの注射持ってきて」

「はい」

持ってきてもらう間も吸入を吸う様に促したが、難しいみたいだった。

「持ってきました」

「ありがと。みぃ刺すね」


チク…


受け取ると、素早くみぃに刺した。




暫くして落ち着いたけど、発作時間が長かったな……

みぃは、ぐったりしていた……


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