俺たちの妹
その日の診察で、点滴が無事に取れて、美晴の喜び様は半端なかった。


俺が病室へ入ると

「ひな兄っっ‼︎」

凄い元気な声で名前を呼ばれて驚いた。

「美晴、そんなに興奮してどしたの?」

「点滴取れたのっっ」

俺に腕を見せながら喜んでいる美晴。


「良かったな〜。美晴が頑張ってたからだよ」

そう言ってポンポンと頭を撫でると、嬉しそうに笑った。




それから暫くして、司さんはすんなり退院許可も出してくれた。



食欲はいつもすぐには戻らないけど、いつも頑張って取り戻そうとする美晴の事を知っているからかな。


いつもの生活に送れる事になって、俺も兄貴も司さんも安心した。
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