俺たちの妹
「え?そんなに…?」

私の言葉を聞いて司は呟いた。

「…………体調悪いことは自覚してたんだね」

「…………うん」

「我慢してたらもっと辛くなるんだよ」

「でも、せっかくの司のお休みだもん……
お出掛けしたかったの」

「………俺の休みはまたあるし、今日はゆっくりしておこう。ね?」


コクン

そう言われて、頭撫でられたら頷かずにはいられなかった。


それから司は、お医者さんの表情になって、聞いてきた。

「いつから?」

「夜中…」

「しんどいところは?」

「怠いのと、寒気がする」

「食欲は?」

「………わかんない」

「わかった。
とりあえず、桜着替えて横になろうか」

< 634 / 702 >

この作品をシェア

pagetop