俺たちの妹
ガチャ


彼方がやってきた。

「あ、司おかえり」

「ただいま。彼方ありがとな」

「みぃで慣れてるから問題ないよ」


「それもそうだな……」

「それより桜、起きてこれそう?
雑炊作ったんだけど……」

「うん、起きれそうだよ。
ちょっとだけだけど、かな兄の雑炊食べたい」

「じゃぁ、温めておくから、後は司と食べてね。司にはご飯作っておいたから」

「………マジで?」

「うん、マジで。って言うより、俺たちの晩御飯のついでだから」

「ありがとな、助かる」

ほんと彼方には頭が上がらないな……


「ま、困った時はお互い様って事で」

「俺も彩ちゃんやみぃの事、見るからな」

「頼りにしてるよ、司。
じゃぁ、俺は帰るな。桜、早く元気になって。みぃが心配してる」

「かな兄ありがと。頑張って復活するから、みぃにも伝えておいて」

「りょーかい。じゃぁね」


彼方は大きな紙袋を持って家に帰った。

あの中身はきっと今日の晩御飯だろうな。
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