俺たちの妹
くらり…

突然目眩がした。

「あっ…」

「おっと…無理しちゃったかな」

つーくんはそう言いながら抱きとめてくれた。

「つーくん。ごめんね」

「気にしない、気にしない」

そう言いながらまた車椅子に乗せてくれたつーくん。

「みぃ。ちょっと貧血出てるから、急に起き上がったり、立ち上がったりするのは避けてね。
じゃないと、さっきみたいに倒れちゃうからね」

「…はぁい…」

ほんとこんな弱い体、嫌になる…

そんな事を思っていたら病室に着いた。
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