俺たちの妹
ショッピングモールに着くと、桜の言われた通り、カフェの近くのベンチへ向かった。

すぐに見つける事が出来たが、みぃはすでにぐったりしていた。


「桜」

「あ、ひな兄ありがとう」

「葵も来てくれてたんだね」

「うん、禁煙席に座ってたんだけど、隣でタバコ吸った人が居てさ……」

それでか……

「わかった。みぃ、まだ苦しい?」

フルフルと首を振るみぃ。

発作は治ってるみたいだった。

「吸入上手く吸えなくて、発作時間長かったかも」

葵の言葉に納得。

「とりあえず、家に帰ろうか。酸素付ければ楽になると思うから。
2人とも買いたい物は買えたんだよね?」

「うん、大丈夫」

桜の言葉に安心して、その場を後にした。
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