俺たちの妹
夕方…

コンコンコン…

病室のドアをノックする音が聞こえた。

「はい、どうぞ…」

返事を待ってから開けられたドアの向こうには…

「葵っ‼︎、桜っ‼︎」

会いたかった2人が来てくれていた。

「よっ。今回は大分長い昼寝だったな〜。心配したよ。大丈夫か?」

「お昼休みに、みぃの目が覚めたって、ひな兄から連絡があったの。
私も葵も飛んできちゃった」


2人がそれぞれ心配してくれていた事がわかる。

「2人とも心配かけてごめんね。
2人の前で発作みたいなの起きたんだよね。ごめんね。
私、あの時のことよく覚えてなくて…
迷惑かけてたらごめん」

私が2人に謝ると

「みぃ…謝らないで。
迷惑なんてかかってないから」

桜が優しく諭してくれた。

「そうそう、みぃが気を使う事なんてないよ。
俺はみぃの役に立てたら嬉しいよ。
だからいつでも頼って」

葵の言葉に涙があふれる。
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