俺たちの妹
葵もだけど、美晴も心配だな……

そう思いながら車を走らせる。



そっと部屋に入ると、葵は寝ていた。

体調落ち着いてきてるみたいだな……





美晴は………


どこ?




葵の部屋に一緒に居ると思っていたけど、見渡してもいない……

もう家に戻った?


いや、美晴はそんな事しないだろうな……



考えられるのは、トイレか洗面所。


覗きに行くと、洗面所で座り込んでぐったりしているみぃがいた。


「みぃっっ‼︎‼︎」

思わず駆け寄る。

「………ひな、にぃ?」

美晴は、薄っすら目を開けた。

「具合悪い?」

「…………少し」

「怒らないし、嫌いにならないから正直に教えて。どこが辛い?」

「………目眩が酷くて」


「いつから?」

「………2日前から。でも平気だったの」


「でも今は平気じゃないだろ?」

「そうだけど………」

「とりあえず、ここは冷えるから場所変えよう。ってか、家に戻ろう。
葵も明日には元気になるぐらい回復してるら」

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