俺たちの妹


「えぇぇ〜…もうちょっと居たいなぁ。みぃもいいよね?」

桜のワガママが少し出てきた。

「えっ?私はいいよ。
居てくれた方が嬉しいし」

みぃは笑顔で答える。

「じゃ、みぃ。
司さんが言ってた体温測って。
もしかしたら、戻ってくるかも知れないし。」

「………え…」

俺の提案に固まるみぃ。

「体温測るだけだからすぐだよ」

「2人が帰ってから測るよ」

「今」

「帰ってから」

俺とみぃの意見が対立した。

あまり意見が対立することのない俺たちはどうしていいか分からなくなった…

「じゃ、私がみぃの体温測ってあげる」

俺たちを見兼ねて、桜はスルッとみぃの体に体温計を滑り込ませた。
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