俺たちの妹
「司さんに相談してみる?」

葵の言葉にハッとする。

私は何を思っていたんだろう…

こんな病弱な私が、安心する人を求めちゃだめなのに…


「…つーくんに、聞いてみる」




『司さん?今お時間いいですか?』

葵がつーくんに電話した。

あれ?この2人って番号知ってたっけ?

『今、みぃの病室に来てるんです。はい…はい。お願いします。』



「みぃ、司さん、病室に来てくれるって。」

「葵、ありがと。2人って番号交換してたんだね。知らなかった」

「あ〜。色々あって、最近交換したんだよ」

頬っぺたをポリポリしながら答えてくれた。

これは葵が照れた時の癖だ。

つーくんと番号交換したの、恥ずかしかったのかな?
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