俺たちの妹
「そうなんだ。つーくん優しいからいつでも出てくれるよね?」

何気なくいうと、

「ん?出れない時は出ないよ。司さん」

「そうなの?私が掛ける時はいつも出てくれるよ?」

驚いて言うと

ガラッ

「そりゃ、担当の子から電話があったら出るだろ」

と、つーくんが笑いながら答えてくれた。

葵は出なくて、私のは出るんだ。

私からの電話はつーくんにとったら負担なのかも…

「つーくん…わざわざ来てくれてありがと」

「みぃ。迷惑とか、負担とかじゃないからな。まず、他の患者さんには番号教えてないよ。彼方と日向繋がりで、元々知ってただろ。みぃは俺にとっても大事な妹なんだよ」

「負担じゃないの?」
< 93 / 702 >

この作品をシェア

pagetop