俺たちの妹
「全然っっ‼︎」

つーくんの言葉を聞いてホッとした。

「因みに、葵の電話は取る時と取らない時があるのは、話が長いから。忙しくない時だけ取る様にしてる」

葵はまた頬っぺたをポリポリしながら

「いつも長時間すみません…」

と謝った。

「葵も気にしなくていいよ。葵も弟みたいなもんだしな。可愛い弟の話は聞いてやらなくちゃだろ?」

ニヤリと笑ったつーくんは、何だか楽しそうだった。

「つ、司さん…」

葵は顔を少し引きつらせる。

「ま、俺は2人から頼りにされてるって事だよな。俺はひとりっ子だから、妹や弟が出来たみたいで嬉しいよ」

つーくんは優しい顔になった。
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