へんなこ。

「太郎、今年も宜しくな」

背後から不意に声をかけてきたのは
幼馴染のゆうじだった。

「ゆうじも三組なの?」

「おまえなー!普通黒板の貼り紙で気付くだろー。」

少し眉をかしめながらゆうじが腕を組む。

「ごめんごめん。今年も楽しくなりそうだね」

僕の言葉にゆうじの顔は綻んだ。

人見知りの僕にとって
ゆうじの存在はとても大きい。


僕もゆうじのその表情を見ながら安堵した。
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