少しずつ、見えるミライ
あ、でも.......違う?

よく考えたら、「気にかかる」とか「もっと知りたい」とか、彼の言ってることって、微妙なニュアンスばっかりじゃん。

「好き」ってハッキリ言われた訳じゃないのに、ちょっと意識し過ぎてない?



やだ、やだ、勘違いだったらどうしよう!!

バツイチ、アラサーのくせして、一人で舞い上がっちゃってバカみたい。

考えなさいよ!!

あんな若くて可愛い男の子が、私なんかに恋愛感情を持つはずがないじゃない。



だいたい、本当にそう思ってるなら、みんなの前で、軽々しくあんなこと言わないって。

だって、本気だったら、様子を見ながら少しずつカミングアウトして、だんだん近付いて来るのが筋ってもんでしょ。

離婚したことは亜美ちゃんに聞いてるかもしれないけど、私が今はフリーかどうかだって知らない訳だし。



彼はきっと「友達」とか「お姉さん」とか、そんな感じで私を見てるだけ。

そうよ、そう。 絶対にそう!!

それならイケるかな。

彼はイイ子だから、それくらいの関係になら私にもなれる気がする。



だったら、簡単。

私が変に意識しなければ良いだけじゃない。

そうすれば、我が職場の人間関係は、このまま上手く行くに違いない.......
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