残酷な運命


次の日から私は毎日公園に通うようになった。

「ちょっと散歩行って来る~♪」

「あっ!!ちょっ、美晴!?」


「…はぁ、今日もいないか…」

空くんはあれから一度も姿を現してない。

それでも私は諦めることなく、通い続けた。


ある日。

「…いた…」

あの日と同じようにブランコに跨がっている空くんが、いた。

儚さや幼さ、あどけなさを纏って空を見つめている空くんはあまりにも神秘的過ぎて、神々し過ぎて声をかけるのが躊躇われた。

「…空…くん…」

勇気を出してやっとの思いで声を出したら。

「…ん…?」

あの日と変わらない空くんが返事を返してくれた。

そのことにどうしようもなくほっとしている私がいた。

「…えっと…久しぶり…?」

「…ん、久しぶり」

「…そこ、座ってい?」

「ん、どうぞ」

会話終了。

「……」

「……」

…話が続かない…。

珍しいことに沈黙を破ったのは空くんの方だった。

「…今日は…どうしたの…?」

「…え?」

びっくりした…。

「今日は違うよ、空くんに会いにきたの」

「僕…に?」

「そう!」

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