タマシイノカケラ







私は、貴方に伝えるべきなのですか?


この内に秘めた醜い想いをさらけ出し、全てを告白するべきなのですか?








……私には、解りません。


もし、そんな事をしたら、貴方は何と言うか。




解らないから、こんなにも苦しいのです。
辛いのです。



優しいナオヤ。








貴方は気付かない振りまでして、ヘドロの様に固まった想いを受け止めてくれるのでしょうか?

その後の自分の事など省みず。




否、その深い闇の持ち主ですから、簡単に拒絶し私の事など跡形もなく、消滅させるのでしょうか?








──私には解りません。





だって、同じ魂の持ち主でも、私はナオヤではないのですから……。


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