タマシイノカケラ
ナオヤの事だけを考え、想い、狂っていけたら本望だった。



私の中の1日。

ナオヤを想う。

今、何をしているのだろう?
どこに居るのだろう?
誰と、話をしているのだろう?



ナオヤを想い、歓喜と絶望を繰り返し、私の1日は終了する。

その、繰り返し。



想い描くのに疲れた合間は、眠る。

せめて、夢の中で逢えたらいいのにと、儚い願いはあるのだが、残念ながら、夢に出てくる事はなかった。

視るのはただ、いつもの闇。


覚醒すると、言い様のない疲労と空腹に襲われる。

最低限の食事をして、排泄物を産み出す。

汚れた意識があるせいか、必要以上にシャワーを浴びる。

どんなに泡立てても、私の汚れは消えない。

以前なら、そんな事でも涙したのに、今では泣く事は無くなった。

きっと、薬を大量に飲んだあの日に、全ての涙は私の感情と共に、流れきってしまったのだろう。

今の私、ボロボロの雑巾以下だと思う。

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