タマシイノカケラ
確認する様に、濡れた部分を舐め上げる。

小さく喘いだ後、急にユウキが入ってきた。

その熱と体積で、息がつまる。



突き上げ、少し抜き、また深部めがけて突き上げる。

揺れる度に、ユウキのシャツが体を擦る。

くすぐったいけど、気持ちいい。

床の冷たさが、火照った体には丁度良かった。



「…なぁ」

荒い呼吸の合間、ユウキが言う。

「イケよ」

視線と言葉で胸が圧迫される。

「イッちまえ」

心臓の辺りを、片手で揉み込む。
心臓を抉り出すように、力を込める。

体の内側を破るように、疼きが膨張する。

「…イケよ」

手荒く腿を叩かれ、ユウキを締め付けるのに力が入った。



痙攣する、私の体。



直後、ユウキは短くうめき、私の腹部に精子が飛び散った。

生暖かい液体の感触。

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