見えない君.
帰宅。
家に帰ってくるなりPCの電源を入れ、掲示板にアクセスした。

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ただいまー
美夜ー、MINEしてる?
交換しねぇ?
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MINE とは、無料でメールや電話が出来るアプリケーションの事だ。
勿論断る訳がない。

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するする!!
私のIDはmiya0419だよー
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すると1分程で通知音とともにMINEが来た。

『よ』

...こんだけ?
ちょっと短すぎない?
まぁ、いいけどさ...

【蒼ー?】

...私も人の事言えないくらい短かったわ。


『そうそう。こっちのが通知音来るから便利だな』

【あー、確かに。掲示板はコメント来ても分からないもんね】

『ああ、これで速く美夜に返信出来るから話せる時間長くなるな笑』


ドキンッ
え、何これ?
どきん...?
謎の胸の高鳴りと苦しさ、顔が熱くなっていく自分に疑問と焦りを隠せなかった。
「え、風邪ひいたのかな?」
私は返信を返してないことに気付き、「あ、返信を返してない」と呟きながら返信を返した。
その日は、身体がおかしかったのでもう寝た。
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