見えない君.
その翌朝MINEの通知音で目が覚めた。

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美夜ー
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朝っぱらからなんだ...
今日は折角の休日なのに...

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どうしたの?
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送ってすぐに返信が来た。
にしても早いなぁ。暇人なんだろうか...

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おはよー
今、忙しい?
あんさ、話聞いてくんね?
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話?
話ってなんだろう?
相談とかかな?

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暇だよー
相談?
━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・


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そんなとこ笑
あんさ、俺、彼女がいるんだけど、
俺、彼女も好きだけど他に気になる人がいるんだ
その気になる人へお気持ちが日に日に大きくなってくけど
その人、家とかすっっっげぇ遠いし、
彼女とも別れたくねぇし、
どうしたらいい?
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チクッ
胸が痛い。
心臓が変な音をたててドクンドクンしている。
彼女いたんだな、と思うと妙にイライラする。
...何この感じ?


...でも少し分かっている。
私だって、未経験なうぶではない。

でも、認めたくない。認められない。
だって、相手は手の届かない人だから。
それに「常識」という壁があるから。
それに出会って少ししか経っていない。

「きっと勘違いよ。そうよ、勘違い」

そう自分に言い聞かせるように呟いて蒼に返事をせず、携帯の電源を落とした。
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